はじめに
赤いジャケット、あるいは緑のジャケットを着た世界中を股にかける大泥棒。モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』は、昭和から令和に至るまで、日本で最も愛されているアニメキャラクターの一人です。1971年に放送が始まったテレビアニメシリーズは、それまでの「アニメ=子供向け」という常識を覆すエポックメイキングな作品でした。
「大人向け」を意識した第1シリーズ(緑ジャケット)
『ルパン三世』のテレビアニメ第1シリーズは、非常にハードボイルドで大人向けの作風が特徴です。大塚康生や宮崎駿、高畑勲といった後に日本アニメ界を牽引する巨匠たちが参加しており、緻密なメカ描写や、シニカルでダークなストーリー展開が魅力でした。 ルパンが悪党としての冷酷さを見せたり、峰不二子のセクシーな魅力が前面に押し出されたりと、当時の子供たちには少し刺激的すぎる内容だったかもしれません。しかし、そのスタイリッシュな演出は、今の時代に見直しても非常にお洒落でクールです。
国民的アニメへと昇華した第2シリーズ(赤ジャケット)
現在、多くの人がイメージする「陽気でコミカルなルパン」は、1977年から始まった第2シリーズで確立されました。赤いジャケットを身に纏い、世界中を舞台に奇想天外なトリックでお宝を盗み出すストーリーは、幅広い世代から支持を集めました。 ルパン、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、そして銭形警部という、これ以上ないほど完成されたキャラクターたちの掛け合いは、何度見ても飽きることがありません。大野雄二氏が手掛けたジャズテイストのテーマ曲は、日本で最も有名なアニメソングの一つと言えるでしょう。
まとめ
ハードボイルドからドタバタコメディまで、エピソードごとに様々な顔を見せる『ルパン三世』。昭和の時代に誕生したこの怪盗は、時代に合わせて少しずつ姿を変えながらも、常に「自由で粋な男」の象徴として輝き続けています。一話完結で見やすいエピソードも多いので、休日の夜に少し大人な気分を味わいながら視聴してみてはいかがでしょうか。

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